NFTで書籍100万部/メディアはPodcastをやるべきなのか Voicy調べてみたら(後編) Publidia #42
月曜日、いろいろあって遅れての配信となります。しばらく、月金の配信は不安定になるかもしれません。。
今回は先日おこなったVoicyの分析と、NFTで100万部書籍が売れたという話について書きたいと思います。
NFTで100万部売れた話
WSJで先日「NFTで新刊販促、米作家が100万部売る」というニュースが報じられました。
作家は、Gary Vaynerchuk(ゲイリー・ヴェイナチャック)で、書籍は「Twelve and a Half: Leveraging the Emotional Ingredients Necessary for Business Success(12.5:ビジネスの成功に必要な感情的要素を活用する)」というものです。
このヴェイナチャック氏ですが、私は知らなかったのですが、調べていくとかなりすごい人だとわかってきました。
1975年ベラルーシ生まれの連続起業家。実家のワイン屋の事業を成功させ、2009年に兄弟でデジタルエージェンシーVaynerMediaを立ち上げ、2017年にはいくつかのパブリッシャーを買収しGallery Media Groupを設立。
また、エンジェル投資家としても有名でFacebook、Twitter、Tumblr、Venmo、Snapchat、Coinbase、Uberへの投資も行っているとのことです。
また、Twitterも260万フォロワーもおり、Twtiterも見たらわかるが、かなり情報発信やDiscordを使ったコミュニケーションも行っているようです。
そうしたコミュニティを抱えている人物であるという点で考えると、今回100万部を売ったというのは、熱狂的なファンを多く抱えている、8.5万人程度が12冊買ったと考えると、100万部達成は可能になります。
また、過去にニューヨークタイムスのベストセラーにも3冊入ってるという実績もあるので、書き手としても評価は高いわけであります。
当然、ここまで濃いファンを抱えていることは、とても難しい他の人がマネできないことだと思います。
反発もありそうですが、日本のインフルエンサーも同様の手法でこの規模の販売方法は行える気もします。
ただし、そうしたインフルエンサーが紙の書籍を新しい方法(NFTをプレゼントするなど)といった枠組みが好きかどうか、それはまた別の話になってくると思います。
また、NFTと出版を組み合わせた事例はメディアドゥのFanTopなどがあります。
ただし、1冊買ったらNFTがもらえるという枠組みとなっており、比較的消費者に優しい設計になっています。
今回のゲイリー・ヴェイナチャック氏がやった方法は、日本では出版社が大手を振ってやりにくい販促手法だと感じるので、日本では根付きにくいとは思いますが面白い事例だと感じます。
メディアはPodcastをやるべきなのか Voicy調べてみたら(後編)
Publisida#40にて、音声プラットフォームVoicyのパーソナリティに対してフォロワー数の傾向について分析を行いました。
今回は、再生回数を切り口で書きたいと思います
前回も書きましたが、本調査は11月1日から14日までの間にランダムに収集したこともあり、ある程度網羅はされているとは思いますが、
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その期間内の数字の変動は追いきれていない
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過去のデータで消されているものなどは追いきれてない
という前提になります。
再生回数100万超えのパーソナリティはどれぐらい、いるか?
1つのわかりやすい基準として、総再生回数100万を超える番組はどれぐらいあるのか、みてみようと思います。
まず、100万再生を超える番組はは62番組となっています。
その62番組の再生回数とフォロー話数の散布図を描いてみて、傾向をみてみようと思います。