朝日新聞「AI全振り」への批判 Publidia #253
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朝日新聞「AI全振り」への批判
朝日新聞「AI全振り」への批判
日経新聞が「報道の未来」という特集で国内外の経営者や著名人らのインタビュー、メッセージを掲載している。
すでに一部記事が多くの反響があったことで目にした方はいるかもしれない。
個人的には、読んでない人は課金して目を通す価値があると感じる内容であった。
とくに、朝日新聞の角田CEOのインタビューが大きな反響を呼んだ。その対比として、読売新聞本社グループ山口社長のインタビューもよく言及されていた。
朝日新聞についてのインタビューは批判的な声も多く、特に元新聞記者やジャーナリストという肩書きがある方から批判的な反応が多かった印象もある。逆に、好感を示す元新聞記者も目にしたので、業界人が全否定みたいなことにはなっていなかったが、多くの批判の声があったのは事実である。
朝日新聞は「AI全振り」、読売新聞は「AIは安易に使わず」という見出しだけ見ると、真逆に見えるが、記事を読むと案外そうでもない。
角田CEOのインタビューおよび朝日新聞の公式発表から、朝日新聞がAIを使って行なっている取り組みの一例を抽出してみた。
地方の取材拠点で深夜にAIが検知して記者に知らせる取り組み
取材や発想の補助が利用できるか試している
社内にAI委員会を発足させ、業務効率化や新しい価値の創造に向け、利用の拡大や人材の育成、ガイドラインの整備などを行なっている
StoryHub社が提供するAI編集アシスタントサービスを利用し、一部コンテンツに利用。ただし、生成された文章は編集者・記者が確認し、必要に応じて修正している。
その他、多くの取り組みを行なっており、そのスタンスや具体的な取り組みは2025年9月29日に朝日新聞社が「AIに関する考え方」を公表というお知らせも公開している。
その中でも、”AIは補助、人間が事実関係を確認”と明示している。
読売新聞もAIを全く使っていないわけではない。記事の中で山口社長は以下のように述べている。
読売では、記者が生成AIを使って記者会見の文字起こしを作ることは認めている。しかし要約をしたり、記事の下書きまで作ったりすることは認めない
両社のスタンスは見出しだけ見ると対照的に見えるが、AIは利用するが基本的に人が事実確認や責任を持つことは書かれている。
記事を作るプロセスについて違いはあるとはいえ、信頼を揺るがすような違いがあるとは感じない。
角田CEOの語るスーパージャーナリストについても批判もあったが、前段のAI全振りに対して感情的になり拒否反応のような意見も目につき、あまり的を射た批判は見当たらなかった。
この日経新聞の特集は大手2社を深掘りしていたが、感情的な批判や見出しを見て脊髄反射的な反応が多く感じた。
そして、読者の視点が抜け落ちていたり、経営者の目線とのズレも感じ、残念であった。
現場で日々読者と向き合っている人や、リスクと責任をとって経営に関わる人たちのほうがより新聞や報道の未来を考えて動いてるのではないだろうか。
いくつか関連して見つけた2つの良い記事を最後に紹介しておきたい。
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