Vice Media ウェブサイトの更新を停止へ Publidia #151

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2023年5月に破綻したVice Mediaに新たな展開があった。

Vice MediaのCEOは、従業員数百人を解雇し、ウェブサイトの更新を停止してソーシャルプラットフォームに注力する方針転換を発表した。
数十の役職の削減や部門の統合、ニュース番組のキャンセルが行われた。Viceのデジタル事業を停止し、スタジオモデルへ完全に移行するとのこと。

The Informationによると制作スタジオ、広告代理店、所有する女性向けメディアRefinery29は継続するとのこと。

Publidia #150で、BuzzFeedが買収したComplexNetworkを大幅に割引いた形で手放すと伝えた。

Vice MediaとBuzzFeedは、SNSを通じてトラフィックを集め広告をメインに収入を生み出していたビジネスモデルが苦境に立たされている。ビジネスモデル以外に、両社に共通するのは資金調達で会社の規模が大きく膨らみすぎたところだ。

広告に偏ったビジネスモデルが悪というわけではなく、経営戦略のミスだと個人的には考える。

新興メディアのSemafor共同創業者Ben Smithはニュースレターで、メディア業界は以前のように投資家が資金の山を積んでるようなことはないが、新しく立ち上がったメディアSemafor、404 Media、Punchbowlなどは持続可能なビジネスを構築することに必死になっている、と書いている。

直近立ち上がったメディアは、資金調達により肥大化する道ではなく、地道にユーザから購読料をもらいメディアを育てていくことがトレンドのようである。

• 電通が2023年「日本の広告費　2023年」を発表した。総広告費は7兆3,167億円（前年比103.0%）、インターネット広告費は、3兆3,330億円（前年比107.8%）となった。
  マス四媒体は新聞とテレビメディアが減少、雑誌とラジオは微増となった。
  インターネット広告費は、コネクテッドTVの利用拡大によりテレビメディア関連動画広告費が443億円（同126.6%）と増加した(電通ウェブサイト)
  ウェブ電通報でも個別に分析記事が出ている。
  新型コロナ5類移行に伴っての、イベントや展示の広告費が前年より大きく増加などの動きがあるが、インターネット広告も一部苦戦している部分もある。TVerの成長の影響か、コネクテッドTVまわりの広告費が伸びていることも注目したい。
  

• ビジネス映像メディア「PIVOT」、アプリ・Web本格始動(PIVOT)
  

• 日テレ「運用型テレビ広告」に中京テレビ参加へ　背景に危機感(日経クロストレンド)

• イギリスの雑誌協会の発表によると、2023年の雑誌発行部数は12.4%減少となった。ただし、個別の雑誌によっては大幅に部数を伸ばしているものもある。(PressGazette)

• 当初は動画共有サイトで海賊版も多く上がっていたCrunchrollだが、現在はソニーグループの大手アニメ配信サイトとなっている。そのCrunchrollのCEOのインタビューがThe Vergeで行われている。海外配信では、無視できない存在となっている。(The Verge)

• ロイタージャーナリズム研究所が生成AIのクローラーをブロックするニュースサイトはどれくらいありるか調査をおこなっている。調査サイトの48%がOpenAIのクローラーをブロックしている結果となった(Reuters Institute for the Study of Journalism)
  

• 「サブスク1,000万をいかに達成したか」NYタイムズ発行人が語るデジタル戦略の10年とは？(新聞紙学的)
  

• ネット広告巡るモラルハザード深刻化　メディア崩壊は防げるか(日経ビジネス電子版)
  

• Googleが検索結果からニュースタブを消すテスト(Nieman Journalism Lab)
  

• NewYorkTimesのデータチームはいかに報道を刷新したか(NYT Open)
  

• Spotify、過去最高90億ドルをレーベルに支払い　インディーズに45億ドル以上(ORICON NEWS)
  

• Google、IABテックラボに猛反論。「誤解と誤りが多い」プライバシーサンドボックスのレポートとは(DIGIDAY［日本版］)
  

• Financial TImesがベンチャー部門を立ち上げ(Axios)
  

• 米YahooがEngadgetのリーダー複数人をレイオフ(The Verge)
  

• Substackが、ライターが購読者のためにおすすめの出版物のネットワークをキュレーションできる機能をリリース(TechCrunch)
  

• 2023年コミック市場は6937億円 前年比2.5％増と6年連続成長で過去最大を更新 ～ 出版科学研究所調べ(HON.jp News Blog)
  

• 漫画ベンチャーが"雑誌"を持たない理由を聞いたら、デジタル時代の漫画プロモーションの本質が見えてきた 【連載: ナンバーナインの中の人】(ナンバーナイン公式 note)
  

• スターツ出版（7849）の財務情報ならログミーFinance スターツ出版、Z世代を中心に読書文化の需要を創造　売上高・営業利益は当初計画を大きく上回る(ログミーファイナンス)
  

• KADOKAWA、選りすぐりの作品を集めた「読書サブスク」を開始　きっかけはユーザーの声(ITmedia ビジネスオンライン)
  

• AI を利用してベストセラーを創出する自費出版プラットフォーム Inkitt が 3,700 万ドル(約56億円)を調達(TechCrunch)

最近、夜お酒を飲まないようにと無印良品の黒豆茶を飲むようにしています。
粉末タイプは水でも溶けるので、飲みたい時にさっと飲めるのでおすすめです。

老舗の出版社講談社のグループ会社であるKODANSHAtech LLCにてディレクターとして働いています。複業として、ウェブメディアのマネタイズ支援やデータ分析なども行っています。以前は読書管理サービス ブクログの事業責任者、メディアドゥでマンガサービスとブロックチェーンプロダクトに関わっていました。

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