書店取次大手2社赤字報道 Publidia #261
今週もよろしくお願いします。
🔸 お知らせ
本ニュースレターでは取材や執筆継続のために、サポートメンバーを募集しています。
🟧 お知らせ 2
2026年6月27日(土)にイベント登壇します。
3部制で、デジタル出版のセクションに登壇します。
他にも、フィジカル出版では「出版業界ニュースまとめ」の古幡さんやブックコーディネーターで「本の惑星」や本屋B&B運営の内沼さん、エンタメ出版では「マンガ業界Newsまとめ」の菊池さんや「北米エンタメニュースまとめ」のlibroさんなどが登壇されます。現地で握手しましょう。オンラインでも参加可能です。
📻 音声配信のお知らせ
Spotify、Apple Podcast、LISTENで聴くことができます。
最新回#51は以下になります。
# 🚩 トップニュース
2026年6月24日のKADOKAWA定時株主総会で、筆頭株主(株式13.8%保有)である香港のアクティビストファンド、オアシス・マネジメントが夏野剛社長の解任を求める株主提案を出している。これに対し、議決権行使助言大手の米ISSとグラスルイスが相次いで「賛成」を推奨し、夏野氏再任を含む会社側提案には「反対」を推奨した。
オアシスは、夏野氏の社長就任後にROEが8.2%から0.5%へ低下した点を挙げ、保有する知的財産を収益や成長に結びつけられていない「取締役として不適任」と主張。両助言会社も業績悪化やリーダーシップへの懸念は合理的だと判断した。
一方KADOKAWAは、新中期経営計画の実行初期段階での解任は「改革の継続性や経営の安定性を損なう恐れがある」「提案に具体的な後継者や代替戦略が示されていない」として反対している。海外投資家が株主の4割近くを占め助言会社の影響が大きいため、採決の行方が注目される。(日本経済新聞)
KADOKAWAの取締役である川上量生氏はXのアカウントで、個人的な見解として夏野氏を擁護するポストを投稿している。
また、電ファミニコゲーマー*ではKADOKAWAの連結子会社であるフロム・ソフトウェア社長へのインタビューを行い、個人的な意見として”現在フロム・ソフトウェアの置かれている開発環境には、概ね満足しています”というコメントを掲載している。
(注:電ファミニコゲーマーは、元々KADOKAWA・ドワンゴ系で立ち上がったが、2019年にドワンゴからスピンアウトした株式会社マレへ事業移管され、現在は独立して運営されているゲームメディアである)
出版取次大手の日販グループホールディングス(GHD)とトーハンの2026年3月期連結決算は、輸送コスト上昇による取次事業の不振で、最終損益がそろって赤字となった。
日販GHDは24億円の赤字(前期は黒字)、売上高は10%減の3427億円。富樫社長は取次事業からの撤退検討も視野に入れる危機感を示した。
トーハンは11億円の赤字で、早期退職費用なども影響したが、売上高は文具・雑貨など新規事業が伸び4%増の4100億円。不動産事業が下支えし経常黒字は維持した。(日本経済新聞)
# 🗾 国内ニュース
秋元康、ツインエンジン、ライブドア。エンタメ業界で構築されるSBIの「ネオメディア生態系」の正体(エン太郎(エンタメ横断ニュース) note)
【西田宗千佳のRandomTracking】日本のコンテンツ投資からAI戦略まで。Netflix・共同CEOがすべてに答えた(AV Watch)
広告 はなぜスクロールされるのか? 電通のデータが示すアテンションの罠(DIGIDAY[日本版])
リテールメディア事業の成長と発展に向けて『セブン‐イレブン・アドコネクト』設立を合意(株式会社サイバーエージェント)
サイバーが生成AI検索の対応部門 検索連動型広告部署を再編(日本経済新聞)
Meta日本法人幹部、AIで広告内製化進むも「ハイブリッドが主流に」(日本経済新聞)
Google、クリエイターとパブリッシャー向け「検索プロフィール」導入 AI検索での流入減批判受け(ITmedia NEWS)
「アクシオスによると…」報道機関に引用されまくり?“新興メディア”の正体 専門家「感情を煽らず中立であることが安心感・信頼感に」(ABEMA TIMES)
読売新聞、アニメ制作企業を子会社化 読売テレビ放送から取得(日本経済新聞)
フジテレビ、Webtoon業界に本格参入 自社レーベル立ち上げ新たなIP開発拠点に(KAI-YOU)
日本経済新聞社の売上高が過去10年の最高額に、買収した英紙が業績けん引…メディア企業の“勝ち組”日経の「弱点」とは?(ダイヤモンド・オンライン)
【下山進=2050年のメディア第80回】読売vs.パープレキシティ 著作権法改正をめぐる因縁の対決が始まる(AERA DIGITAL)
Tansa is pioneering a new model for investigative journalism in Japan(Nieman Journalism Lab)
細木数子の娘、法務を連れたネトフリに諦め「どうこう言っても…」(朝日新聞)
経産省 井上博雄商務・サービス審議官が語る 「IP360」戦略と課題(日経クロストレンド)
「侵害したもの勝ち」防ぐ規定検討 知財推進計画2026の概要判明 [AIの時代](朝日新聞)
# 🌏 海外ニュース
Netflixの新たな映画戦略:作品を減らし、質を高める(The New York Times)
Yahoo、スポーツ向けAIツール「Scout」を「Ask Kevin O'Connor」および「Finance」と共にリリース(Axios)
出版業界の「流通エンジン」は停滞しているのか?(The Publisher Newsletter)
PrebidのMike Racic前会長、退任と組織の今後の展望について(AdExchanger)
Will Hayter(CMA(競争市場庁)のデジタル市場担当エグゼクティブディレクター)へのインタビュー:グーグルを規制しようとしている公務員(Press Gazette)
LinkedInがソーシャルプラットフォーム時代を切り拓いた経緯(The New York Times)
2025年、米国のオーディオブック売上高は9%増加し、24億3000万ドルに達した(Publishers Weekly)
Refinery29の元スタッフ、Paula James-Martinezが新しいティーン向け雑誌を創刊(La Fronde)
Hearst Magazines、AIを活用した広告プラットフォーム「Aura IQ」をリリース(ADWEEK)
AIを使った「彼女広告」が、MFAサイトの新たなブームを後押ししている(Digiday)
パブリッシャー・サミット&アワード:主なテーマ(MediaVoices)
# 📕 出版関連ニュース
【研究成果】紙のマンガの読書効果を脳科学で実証 ──デジタル書籍より左脳と右脳の活動が省エネ化──(東京大学 大学院総合文化研究科・教養学部)
【人事・組織変更】光文社、マーケティング局書籍販売部と販売促進部を統合(新文化オンライン)
【人事・組織変更】講談社、グローバル統括室、IT戦略企画室などを再編(新文化オンライン)
「誠品生活」ライセンシーとして関西エリア初出店 2027年、大阪・難波の「なんばマルイ」に出店予定(株式会社有隣堂)
逆からは始まらない —経営再建には順番がある(小島俊一 note)
(和気正幸さんの現場思考)三省堂書店神田神保町本店 本との出会い、深めるから広げるへ(朝日新聞)
本屋のサプライチェーンを大切にしないと、私たちの便利さはすぐに死滅する(坂口孝則 - エキスパート - Yahoo!ニュース)
【過去20年で半減。書店消滅のリアル】毎月30店減少か/作家と経営者の両輪/シェア型書店の手応え/黒字化への工夫/絵本と児童書が人気/粗利率22%の無理ゲー/地銀・電鉄系の貢献/最大手しか残らない未来(PIVOT 公式チャンネル)
パルコ×講談社 共同プロジェクト「渋谷スペイン坂編集室」始動(株式会社パルコ)
トーハン、クリエイター育成支援で教育機関と連携(株式会社トーハン)
「アニメ原作の67.8%は漫画」。IPの価値は漫画から生まれていた(萬田大作 note)
紀伊國屋書店、バングラデシュに初進出(新文化オンライン)
# 編集後記
先日、鎌倉で開催されていた「秋山晶のコピー展」に行ってきました。

