広告モデルのニュースレターは日本で成立するのか Publidia #180

ドイツの広告モデルのニュースレターや夕刊フジの休刊について書いています
ayohata 2024.10.06
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 # 広告モデルのニュースレターは日本で成立するのか

2023年夏に設立されたMorningcrunchは、若手プロフェッショナル向けのドイツ語ニュースレターブランドで、毎朝5万以上の購読者に配信されている。

MEDIAVOCIESで、そのMorningcrunchの共同創業者にインタビューを行っている。

Morningcrunchの収益源は、広告収入がメインとなっているとのこと。
若者は依然としてメールに関心があり、ニュースレターの開封率は50〜55%とのこと。
既に多くの読者を抱えているニュースレターブランドAxiosやMorningBrewなどからインスピレーションを得ながら運営をしているとのこと。

このMorningcruncでユニークなところは、英語ではなくドイツ語で配信を行っているところだ。
それ以外は、比較的AxiosやMorningBrewと近いモデルである。

翻訳機能なども発達し、言語の壁がなくなってきているとは言われているが、まだまだ母国語で海外の情報を得るというニーズはあるように感じる。
また、情報感度が高いユーザを抱えることでAxiosなどと同様に1号ごと企業スポンサーがつく形で配信も可能だと思われる。

しかし、日本ではまだまだこのモデルは登場していない。
おそらく空白地帯ではあるが、広告出稿側がプログラマティック広告やリード獲得など実利を得やすい広告出稿に偏ってる部分もあることや、メディア事業への投資が数年前から渋い状況のため立ち上がりにくいのかもしれない。

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 # 🗾 国内ニュース

注目のニュース

  • 夕刊フジが来年1月末で休刊となる。(夕刊フジ公式サイト)
    正直力尽きたという印象があるのと、個人的に衝撃的だったのはzakzakも同じタイミングで閉鎖ということ。産経はこの分野から手を引くということかつ、ウェブメディアのビジネスだけで記者は支えられないということと認識した。

  • エンタメ系のウェブメディアの買収が連続して起きている。
    CINRAはWOWOWコミュニケーションズが、クランクイン!はローソンエンタテインメントが、ciatrと1Screenは投資事業などを手がける会社に。
    ciatrと1Screenは別として、他はエンタメ事業を行っている会社である。エンタメメディアという顧客接点を得て事業シナジーを模索していく流れと感じられる(CINRA)(Media Innovation)(株式会社viviane)

その他のニュース

  • 有料メディアの厳選記事が読める「SmartNews+」、スポーツ・投資・時事など10媒体を追加し「総合書店」型サブスクへさらにパワーアップします(スマートニュース株式会社)

  • 朝日新聞テックフェス2024 (朝日新聞)

  • Netflix、大根仁監督との5年独占契約を発表!(Netflix)

  • 音声メディアが再注目、「ながら」聴きの実態 広告活用で注意すべきこと(日経クロストレンド)

  • サイバーエージェントの「ABEMA」、週間視聴者数が3,000万を突破 相撲とMLBなどが牽引(RTB SQUARE)

  • 【報告】BuzzFeed Japanを退職しました(&次の職場からのお知らせ)(てっけん note)

  • アニメ、人手不足で制作再編・買収 KADOKAWAなど(日本経済新聞)

  • TVer、民放3局協力の「24時間ニュースライブ」を無料配信開始(PHILE WEB)

  • 「一般社団法人ダークパターン対策協会」設立、新認定制度で年間1兆円超の被害撲滅へ(Web担当者Forum)

  • 日本経済新聞社 米AIファンドとパートナーシップ契約締結(The Bunka News デジタル)

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# 🌏 海外ニュース

注目ニュース

  • カリフォルニア州の新法は、デジタルメディアの購入時に所有権ではなくライセンスを取得していることを明確にするよう、デジタルストアに義務付ける。ストアは「購入」などの用語を使用する際、顧客にライセンスの制限や取り消し可能性を通知する必要があり、違反した場合は虚偽広告として罰金が科される。今後、AmazonがKindleでどのように対応していくか注目したい(The Verge)

  • Koch Industriesのプライベート・エクイティ部門が、インド出身の起業家と提携してForbes買収を検討中とAxiosが報じている。Forbesの現オーナーは、過去に外国資本の懸念で売却が失敗しており、今回の取引も同様の問題に直面する可能性がある。Kochは、これまでにメディア分野で成功した投資実績があり、今回の取引にも前向きに取り組んでいる(Axios)

  • CNNは10月から一部の記事を有料化し、デジタルコンテンツへのサブスクリプションモデルを導入する。無料で閲覧できる記事数に制限を設け、頻繁な読者には有料アクセスを求める「メータードペイウォール」を試験的に実施する。ケーブルテレビの視聴率低下に対応し、追加収益を目指す戦略の一環とのこと(The Verge)

その他のニュース

  • 'Vice' Magazine、復刊にあたり写真号を発行(MediaPost)

  • Google・アドテク独占禁止法違反訴訟は終結 - そして次に何が起こるか(AdExchanger)

  • ロイターとCNN、同日に有料化を開始(Press Gazette)

  • X のMAUが5億7000万人に到達、ピンタレストやレディットを超える存在感(DIGIDAY[日本版])

  • エイジ紙とシドニー・モーニング・ヘラルド紙がデータ・ジャーナリズムで読者を魅了し、購読者数を伸ばす(INMA)

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# 📕 出版に関するニュース

  • メディアドゥ、電子マンガ・ノベルサービス「ピッコマ」と電子書籍流通のシステム連携開始(株式会社メディアドゥ)

  • 【連載】「出版社SCOPE ~得意技を拝見~」⑧ ボイジャー デジタル技術を駆使して出版に挑む(The Bunka News デジタル)

  • デジタルに押されたわけではない…栃木最大規模の書店が9月末閉店へ [栃木県](朝日新聞デジタル)

  • 「呪術廻戦」が1億部突破 人気漫画、連載は完結(共同通信)

  • 2000年生まれのド新人編集者、同世代に小説を届けるため試行錯誤する(集英社文芸・公式 note)

  • 文芸編集者が今、本当に考えなければいけないこと(hiroyama note)

  • 【アフター・コロナのデジタル広告】52 「未来の書店」経営とは リワード型リテールメディアの可能性(The Bunka News デジタル)

  • ラノベ出版のBookBase、3億円調達 月10冊体制に(日本経済新聞)

  • トーハン ユーチューブ「出版区」 登録者が10万人突破(The Bunka News デジタル)

  • 出版社発のオンライン教養講座の先駆け「新潮社 本の学校」が10月1日で開講2周年。オンデマンドとライブ配信で、現代のニーズに即した社会人の学びを提供。(株式会社新潮社)

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# 編集後記

スケートを滑りましたが、久々に滑ってこけて痛めていた肩が悪化しました。

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老舗の出版社講談社のグループ会社であるKODANSHAtech LLCにて総合メディアのディレクターとして働いています。複業として、ウェブメディアのマネタイズ支援やデータ分析なども行っています。以前は読書管理サービス ブクログの事業責任者、メディアドゥでマンガサービスに関わっていました。

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