「ニュースの未来」を読んで考えたこと Part2 Publidia #23
前回に続いて、石戸諭さんの「ニュースの未来」を読んで考えたことについてです。
# 良いニュースである指標とは何なのか。
良いニュースを定量的に測ることができるのか。 難しいテーマだと思う。
良いニュースは話題になるからPVが適切ではないか、それは大いに間違っています。 PVは名著「Lean Analytics」でも虚栄の指標と呼ばれており、表面的にわかりやすいですが、特にニュースメディアにおいてはページ分割などなどすることでいくらでも増やすことができます。
調べていると、たまたま経済メディアAxionでもPVについて書いてるのでおすすめしたいです。
また、ページ分割していなければPVは「良いニュース」をはかる指標になりえるか、それも難しいです。それこそ、「ニュースの未来」でも書かれているとおり、扱うテーマによって生み出されるPVの天井が決まってきます。(芸濃ニュースなら100万PVとかでるかもしれないが、硬派なルポタージュなら数万PV程度になる)
ニュース単体で考えると、読了率をみていくのも良いかもしれない。ヒートマップなどで、何割のユーザが読了したのか。 ただ、それだけではユーザの心理的な状況はわからない。
もしかしたら、それに加えてSNSでの反響を補助的にみていくのも一つかもしれない。
また、良いニュースを出していることでメディアをどう判断されているかみていくには、
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再来訪のセッション数の増減
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ブランド指名トラフィック数(GoogleのSearchConsleなどでわかる)
これらの数字を中長期的にみていくことで、短期的な数字との向き合いからは少し離れられるかもしれない。
しかし、常に数字はわかりやすく読み間違えやすい。
定量、定性的と両面で評価を常にしていくことは必要だと思う。
そういう意味では、第三者的にデータ分析の人材も今後メディア企業には必要になってくるのでは、とも感じている。
兎に角、良い本なので未読の方はおすすめしたいです。
# 編集後記
以前、Netflixで『愛の不時着』をみました。みた方はわかると思いますが、劇中でよくフライドチキンを食べるシーンが出てきます。実際に、劇中で出てくる「bb.qオリーブチキン」は存在しているお店で、日本でも展開しています。
世界展開もしており、アメリカでも何店舗かあるようです。
韓国ドラマのプロダクトプレイスメントはうまいと思うのですが、以前梨泰院クラスをみていて、チャミスルにはまりました。
日経のXTRENDの記事では露骨と書かれていますが、個人的には自然だと思います。
ドラマ中に美味しそうに食べたり飲んだりする姿をみると、とても興味がそそります。
日本でも、もう少し自然に露骨にやってもいいのでは、と思う今日このごろです。
老舗の出版社講談社のグループ会社であるKODANSHAtech LLCにてディレクターとして働いています。副業として、ウェブメディアのマネタイズ支援なども行っています。以前は読書管理サービス ブクログの事業責任者、メディアドゥでマンガサービスとブロックチェーンプロダクトに関わっていました。
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